Baiduの「スーパーチェーン」がブロックチェーンプラットフォームを独占か

数日前、百度(Baidu)が2018年第4四半期と通年の財務報告を発表した。 それによると、昨年第4四半期のBaiduの営業利益は272億元(約39.6億ドル)と22%の増加を達成し、純利益は21億元(約3億300万ドル)、2017年同期の純利益は41.59億元だった。

注目するべきは、Baiduが財務報告内でブロックチェーン事業の進捗を具体的に述べたことだ。

財務報告によると、55000TPS以上(TPS:一秒間に処理できるトランザクションの数)のBaiduのブロックチェーンネットワークオペレーティングシステム、通称「スーパーチェーン」が、業界レベルをはるかに超えているという。

さらに、Baiduはスーパーチェーンに基づく電子証拠プラットフォームを設立するために、昨年9月に発足した「北京インターネット裁判所」と協力しているとのことだ。

BATJがブロックチェーンプラットフォームを独占

Baiduの2018年第4四半期の財務報告では、特に「スーパーチェーン」について言及された。

スーパーチェーンはサイドチェーンをサポートするブロックチェーンで、pluggable consensus mechanismというアルゴリズムにより並行するチェーンがそれぞれ独自のアルゴリズムを採用できるようになっている。

スーパーチェーンはDAG(Directed acyclic graph)に基づき、現在のブロックチェーンの技術的なボトルネックを打破することで、ブロックチェーンの幅広いアプリケーションへの応用を可能にする。

DAG(Directed acyclic graph)
ブロックチェーンではあるブロックに着目すると前と後ろに繋がるブロックが必ず一つでなくてはならない。対してDAGでは、あるブロックの前後には二つでも三つでも同時にブロックを繋げることが可能。

Baiduはスーパーチェーンを複数の産業に提供することによってブロックチェーンの適応範囲を拡大するため、海南省と協力している。

ブロックチェーン業界ではオープンソースのブロックチェーンプラットフォームの応用がますます多くの企業に好まれている。

ブロックチェーン系スタートアップからBATJといったIT巨人までもがプラットフォームの先駆けになろうと取り組んでいるが、BaiduのスーパーチェーンやアリババのBaaSが覇権を握りつつある。

ただしブロックチェーンプラットフォームの開発はまだまだ初期段階にあり、その理解と実践には未だ乖離がある。今の所パブリックチェーンが最も有望なプラットフォームモデルであることに変わりはない。

55000TPS以上のBaidu「スーパーチェーン」

とはいえ、パブリックチェーンのTPSのパフォーマンスが不十分であることは重要な課題の一つだ。

Bitcoinは1秒間に7トランザクションを処理し、Ethereumは1秒間に20から30トランザクションを処理するが、TPSが低いことは承認時間の延長、スケーラビリティの問題を引き起こしている。

パブリックチェーンの場合、ノードが多いほどシステムのセキュリティは高まるが、同時に非効率になるという課題がある。

パブリックチェーンだけではなく、コンソーシアム型のブロックチェーンもTPSの問題に悩まされている。

Huawei Technologiesのブロックチェーンプロジェクトの責任者である张小军氏は、コンソーシアム型のブロックチェーンは約200TPSであり、不十分だと発言している。

ブロックチェーン業界ではTPSを最適化するために多くの研究が行われているが、コンセンサスとなるような解は得られていない。

そのため、今回のBaiduのスーパーチェーンが55000TPS以上という発表は衝撃的だった。

業界のインサイダーは、業界を全体的に見ても、一定の分散化とセキュリティを確保しつつTPSを高速にし、BitcoinやEthereumと互換性のあるBaiduのスーパーチェーンは、間違いなく優位を得ると見ている。


記事ソース:BATJ布局区块链底层平台 “超级链”逾55000TPS能否抢占先机