2019全球区块链(杭州)高峰论坛|ブロックチェーンの商用化に必要なこと

5月17日、中国ブロックチェーンメディア「巴比特」主催のもと、「2019全球区块链(杭州)高峰论坛」が杭州で正式に開幕した。

万向区块链理事長兼CEOの肖风は演目を「チェーン内、チェーン上、チェーン外:技術、経済インセンティブとガバナンス」と題した。ブロックチェーンをチェーン内、チェーン上、チェーン外に分けながら説明し、今後100年のブロックチェーンの商用化には技術の向上だけではなく、経済インセンティブとガバナンスが必要であると強調した。

万向区块链実験室
中国で最初(2015年9月)に創設された、ブロックチェーンに焦点を当てた非営利の研究機構。国内外からブロックチェーンの専門家を集め、商業応用、戦略などの方面を研究し、起業家にガイドラインを提供している。
http://www.blockchainlabs.org/index_cn.html

公平と効率の選択

ブロックチェーンの非中央集権化を追求するということはすなわち、公平を強調するということだ。逆に中央集権化を許すということは効率を求めるということに他ならない。これはブロックチェーンに限った話ではなく、中国改革開放やロシアの5カ年計画、アメリカの大恐慌が証明している。人類は長い間公平と効率の間で悩み、これらの概念が融和することはない。

ブロックチェーンの商用化というシーンにおいても、公平と効率の選択を迫られる。公平を求めるケースならば非中央集権化を重視するべきだし、逆に効率を求めるならば、非中央集権化を犠牲にしたプライベートチェーンなどが活用されるだろう。

手段ではなく商業目的の実現を第一に考えることがブロックチェーンの商用化にとって重要だ。

コンセンサスアルゴリズムの移行、ブロックチェーンに対する需要の変化

POWからPOSへ、ブロックチェーンに対する需要とインセンティブは変化してきている。POSはPOWのスケーラビリティの課題を解決した、より効率的なコンセンサスアルゴリズムだ。このPOSが生まれた背景は、パブリックチェーン上で様々な問題が発生したためにPOWが支持されなくなり、開発者によってPOSに改良されたのだ。

これは人類が100年追い求めてきた経済の規律と同じプロセスだ。「見えざる手」が失敗すれば、中央集権による修正が必要であり、それがまた失敗すれば再び「見えざる手」に委ねる。

ブロックチェーンの分散型意思決定メカニズムは経済学における「市場」のようなものだ。経済活動には2つの方式がある。1つは市場経済的な方式、もう1つは企業型の方式だ。

ブロックチェーンは多くの変化をもたらすので、どちらかの方式に固執するのは良くない。PoS技術に加えるシステム設計、そして市場のルール設計、これらの組み合わせることが、ブロックチェーンの商用化に最も適切な方法である。

チェーン内、チェーン上、チェーン外

商用化の観点からいうとパブリックチェーンでないブロックチェーンはすでにブロックチェーンであるとは言えない。そのためチェーン内、チェーン上、チェーン外で分けて理解する必要がある。

チェーン内は技術の世界であり、コンセンサスアルゴリズム、暗号技術、ゲーム理論などが非中央集権化の根底にある。

チェーン上のDAppsは商業の世界だ。ここにおけるブロックチェーンは完全な非中央集権とはいかない。いかなる企業も利害関係の中にあり、そうでなければ人間的とは言えない。商業目的の達成を容易にするブロックチェーンを、チェーン上の世界のブロックチェーンと定義する。チェーン外とは現実上中央集権化が避けられない場合のことを言う。

商業の観点からいうなら、インターネットも立派な非中央集権化だ。誰の許可も必要なく、誰の邪魔も受けず微博や微信で発信することができる。これはインターネットが非中央集権化の情報機器ということにほかならない。

そしてブロックチェーンは非中央集権化の信任機器だ。ブロックチェーンを商業に応用するには技術だけではなくコミュニティガバナンス、経済インセンティブが必要だ。これら3つを同時に完成させることで、大規模な応用が実現できるだろう。


記事ソース:肖风:区块链的大规模商用必须是技术+经济激励+社区治理丨2019全球区块链(杭州)高峰论坛