Hyperledger Fabricとは?基本構成をざっくりまとめてみた

Hyperledgerとは

Hyperledgerとは、オープンソースのブロックチェーン技術促進を目指すコミュニティのことです。

2015年にアメリカの非営利共同事業体のLinux Foundatio主導で設立されました。

IBMなど30社以上のIT企業が参加しており、共同でブロックチェーン基盤の技術検証・開発を行っているそうです。

Hyperledger Fabricとは

Hyperledgerでは現在もさまざまなプロジェクトが進行中です。その中の一つが、米IBMが主導で行なっているHyperledger Fabricです。

Hyperledger Fabricの特徴は、ビジネスに焦点を当てた設計になっていること。

ビットコインのようなパブリックブロックチェーンではなく、参加メンバーのアイデンティティと役割が互いに知れている、プライベートなビジネス・ネットワークを対象としたオープンソースのブロックチェーンです。

Hyperledger Fabricの基本構成

Hyperledger Fabric は主に Peer、Orderer、CA (Certificate Authority) の 3 種類の構成要素で構成されます。

Peer
Peerはブロックチェーンネットワークの基本的な要素(ノード)です各Peerはブロックチェーンネットワーク内で同じ内容の台帳とチェーンコードを保有しています。
Peerは2種類に分けられます。台帳(ブロックチェーンと、トランザクションを実行した最新の結果が入っている。)とチェーンコード(イーサリアムではスマートコントラクトコード)を保有し、トランザクションの検証を行うPeerをEndorsement Peer、検証されたブロックを自身の台帳に書き込むPeerをCommitting Peerと言います。

Orderer
OrdererはEndorsement Peerによって検証されたトランザクションの順序付けを行い、その結果をブロックチェーンネットワーク内のCommitting Peerたちにチャネル単位でブロードキャストします。
チャネルとは、ネットワーク内で共有する台帳の範囲のことです。範囲を制御する事でプライバシーを保護できる仕組みになっています。Peerは複数のチャネルに参加することもできます。

CA
CA(Certificate Authority)はMSP(Membership Service Provider) という仕組みを利用してブロックチェーンネットワーク内のユーザとPeerの情報の登録、証明書(ECerts)の発行をします。
新規のユーザがブロックチェーンネットワークに参加するためには CAから証明書を発行してもらい、その証明書を使って、ブロックチェーンネットワークに参加し、トランザクションの発行を行います。


元画像:Peer/チャネル/Endorsement Policy の解説

MSPとは

*公式ドキュメント

MSPは証明書の発行と検証、ユーザ認証の背後にある暗号化メカニズムとプロトコルを抽象化するコンポーネントです。
Hyperledger Fabric のネットワークは 1つ以上の MSP によって管理されます。
ネットワークに参加する Peer、OrdererはMSPを所持している必要があります。これによりブロックチェーンネットワーク内でクライアントの検証やそれぞれの署名 (Endorsing Peer の署名や Orderer の署名) の検証を行うことができます。

私なりにざっくり解釈してまとめると、「そのネットワーク内にいることが許されるメンバーと、管理者のルールを決めるもの」というかんじでしょうか。


今回はHyperledger Fabricの基本構成をまとめました。
これから勉強しながら、この記事の内容もアップデートしていきます!