CBDCとはなにか|仮想通貨との違いは?

CBDC
中央銀行が発行するデジタル法定通貨。法定通貨の電子版のようなもの。

一般にCBDCは明確に定義された用語ではなく、いくつかの概念を指すものだ。ただしほとんどの文脈では、CBDCとは中央銀行が発行する通貨の新しい形式のことを言う。

それは既存の法定通貨のように、交換媒体として、または価値保存の手段として使用できる。ブロックチェーン技術に基づいた法定通貨のデジタル版だが、いわゆるBTCなどの仮想通貨と違い、国家による完全な監視を受ける。

仮想通貨との違いは?

CBDCは規制当局の権限を超越するように設計された仮想通貨の人気に対する中央銀行の対抗策とも取れる。CBDCは他の多くの仮想通貨とは異なり国家の監視を受けるので「分散化」という特徴を持ち合わせていない。

しかし、仮想通貨に信頼性と利便性をもたらすブロックチェーン技術と、従来の銀行の優れた流通や管理能力を組み合わせることは可能だ。

いくつかのお金は確かに電子的な形をしており、口座を持つ銀行のものなら誰でも使用することができる。ただしこれにはブロックチェーン技術は使われておらず、P2Pなど銀行を介さない取引をすることはできない。

CBDCによって民間銀行はいらなくなる?

3月に国際決済銀行(BIS)が発行した「CBDCの報告書」では、各国家の中央銀行はデジタル法定通貨の発行に伴う財務安定性と、金融政策への影響を慎重に検討するべきと記載されている。

CBDCでは、従来の中央銀行の預金準備金制度にはなかった様々な選択肢がある。

預金準備金
金融機関が保有している顧客による預金引出しに備えるための支払準備金を法的に制度化し、預金の一定割合(準備預金率)を中央銀行に強制的に預入させる制度(Wikipedia)

たとえばアクセス権や匿名性の度合い、運営時間などの制限がなくなり、民間の金融機関はより自由度の高い運営ができるようになる。

ただしこれについては、中央銀行の「銀行の銀行」としての役割に疑問が生じ、さまざまな議論が繰り広げられている。

議論のひとつは、CBDCがどの程度広く使用されるべきかということだ。誰にでも使えるCBDCということは、誰でも中央銀行に口座を持つことが可能ということだからだ。

CBDCの民間金融機関を介さなくていいという特性を採用し民間金融機関の役割を大きく弱めるのか、それとも既存の銀行システムを採用して民間銀行の地位を維持するのかは議論が行われている。

民間銀行が顧客の預金に依存することは財政の不安定につながることから、CBDCが現在の「民間銀行が顧客預金を吸収する」というモデルに挑戦すると期待されている。

世界の70%の国家がCBDCを真剣に検討

各国の中央銀行はCBDCに非常に積極的に取りくんでいる。BISのレポートによると、世界の中央銀行の約70%が、CBDCの実現可能性について調査している。しかし中央銀行の態度は依然として慎重だ。


翻訳元:什么是CBDC | 金色百科